■自毛植毛について
以前、国内で「人工毛」を使用した植毛がありましたが、かなり皮膚炎等のトラブルが多く、施術をしているところは今ではほとんど無いと思いますが、ここで説明させて頂きます植毛は「自毛植毛(じもうしょくもう)」と言い、自分の毛髪(毛包)を使用して植毛するものです。
日本では最近、自毛植毛を体験されたタレントさんなどの起用などで、少しずつ知れ渡ってきましたが、海外で薄毛や脱毛などを解決しょうとされる場合、この自毛植毛を選択される割合が非常に高く、世界的に見れば日本は、まだまだ自毛植毛後進国なのです。
自毛植毛は生きた自分の「毛包」を移植しますので、専門のクリニック(医療機関)で行われます。「髪の毛」を植えるのではなくて、「髪の毛をつくる工場(毛包)」を植えますので、自分の髪の毛として生えてきます。自分の毛包ですので、人工毛のような異物(拒絶)反応はありません。
また、男性ホルモンが影響しない「後頭部・側頭部」の毛を使用しますので、前頭部や頭頂部に移植されても、元あった場所の性質を維持しながら同じように成長し、寿命をまっとうします。自分の毛髪を自分に移植するから安心で、最も生命力の強い毛髪を使用するので一度移植したら、その成長は半永久的です。
この自毛植毛で重要なポイントは「信頼できるクリニックを選ぶ」ということです。カウンセリングが充実し、経験豊富な医師がいる。また、手術をするかしないかの選択が自分で出来、費用や手術法についての明確な情報、手術のデメリットやリスクについて充分に説明してくれる、いわゆる「インフォームド・コンセント」をしっかりやっているかどうか、ということが選ぶポイントとなるかと思います。
気になる費用はクリニックによっても違いますが、基本的にAGAの植毛には保険がききませんので、基本治療費(クリニックによる)に(植毛本数×植毛方法)を合わせた額が、だいたいの総費用(数十万円〜百数十万円〜数百万円)となるようです。また「自毛植毛」を知ったきっかけが、当サロンのような「自毛植毛ヘアサポート加盟店」のウェブサイトであれば、その旨をクリニックでお伝えして頂くか、当サロンに設置の「5%割引リーフレット」があれば、総費用から5%割引ができる自毛植毛専門クリニック(アイランドタワークリニック)もあります。
移植後、一時的に移植毛が手術時の刺激により脱毛することがあるようですが、毛包がしっかり生着さえしていれば、かならず4〜6ヶ月には、ふたたび成長期に入って生えてくるようです。ですから、移植毛が生えてくる実感はおおよそ4ヶ月後ぐらいからで、まわりの髪の毛となじみ、自然な髪型が形成できるのは10〜12ヶ月後ぐらいからになるようです。
移植した毛髪は移植後もメンテナンスいらずで、半永久的なものです。これが自毛植毛の最大のメリットです。移植した毛髪にかかる維持費等のメンテナンスから開放される事はうれしいかぎりです。コンプレックスの原因である外見を、根本的に解決することで「心の健康」につながり「生活の質の向上」にもなるはずです。
しかし、次に挙げる人は自毛植毛ができない場合があります。頭皮に疾患(皮膚炎・円形脱毛症)をもった人、心臓病、糖尿病などの疾患のある人、脱毛の範囲が極端に広く、期待が大きすぎる人などですが、詳細は医師とよくご相談ください。
また、自毛植毛は材料が限られた植毛ですので、移植に用いる数にも限界があり、あくまでも全体としての毛髪量は同じです。個人差はあるみたいですが、だいたい4回くらい(約1万本程度)とのことです。しかし、この自毛植毛最大の欠点を補うべく、最近では「毛髪培養」の最先端の研究が行われています。髪の毛をつくる工場にあたる部分「毛包」を培養する、つまり1つの毛包からいくつものコピーをつくることができれば、植毛の材料は無限に出来るわけです。
後頭部からたった1つの毛包を取り出し培養することで、数百から数千の毛包ができれば、患者さんの負担は大幅に少なくなるのです。実用化までにはまだまだ年数がかかりそうですが、将来に期待したい研究です。
続いて髪の毛のお話をご参照ください。